投手と打者の強さをBradley-Terryモデルで②

前回は出塁の可否を勝ち負けと見立ててモデルを計算しましたが
今回は長打力も検討に加えてみます。

出塁時はいずれも打者の1勝と見立てていたところ、
今回はその代わりに塁打を積算していく。
例えば本塁打なら4勝ぶんしたと見立てる。
投手にとっては抑えれば一勝、は前回と変わりません。

なんとも単純な方法ですが、やってみたらどうなるでしょう。

上位30選手投手編がこちら。

巨Pマシソン 0.00597838
西P牧田 和久 0.00595643
オP吉田 一将 0.0055647
ソP岩嵜 翔 0.00556156
楽P美馬 学 0.00550519
中P田島 慎二 0.00546596
ソPサファテ 0.0053279
DP山﨑 康晃 0.00528116
西P菊池 雄星 0.00519269
ヤP秋吉 亮 0.00513918
ロP内 竜也 0.00505028
阪P髙橋 聡文 0.00500306
楽Pハーマン 0.00497282
広P中田 廉 0.00492338
楽P松井 裕樹 0.00490814
楽P福山 博之 0.00490137
阪P桑原 謙太朗 0.00485029
オP黒木 優太 0.00481626
西Pウルフ 0.00480438
中P岩瀬 仁紀 0.00477409
巨P菅野 智之 0.00477396
日P鍵谷 陽平 0.00467817
ヤP小川 泰弘 0.00465996
ソP千賀 滉大 0.0046561
楽P岸 孝之 0.00456707
ソP森 唯斗 0.0045374
DPウィーランド 0.00446431
中P柳 裕也 0.00443908
広P床田 寛樹 0.00442964
阪P岩崎 優 0.0044192

前回と比べてどうでしょう。
上位に現れる選手層に大きく変化はありません。
微妙に順位が変わっていたりはしますが。
目立つのは前回47位の阪神桑原が今回ランクインしています。

では打者編。

オBロメロ 0.00586507
日B近藤 健介 0.00584543
広B丸 佳浩 0.00486705
西B秋山 翔吾 0.00484886
広B西川 龍馬 0.00476557
ソB内川 聖一 0.0047194
中Bゲレーロ 0.00468942
広Bエルドレッド 0.00463338
ソB柳田 悠岐 0.00446933
オBT-岡田 0.00422492
DBロペス 0.00417165
ソBデスパイネ 0.00414819
西Bメヒア 0.00410004
巨B坂本 勇人 0.00401284
楽B三好 匠 0.00398838
西B渡辺 直人 0.00398186
巨Bマギー 0.00393956
広B鈴木 誠也 0.0038594
日Bレアード 0.0037422
広B新井 貴浩 0.00373229
DB筒香 嘉智 0.00355535
楽B茂木 栄五郎 0.00352282
ヤBバレンティン 0.00351977
楽B聖澤 諒 0.00347741
DB宮﨑 敏郎 0.00344153
楽Bペゲーロ 0.0033329
広B松山 竜平 0.00332757
楽Bウィーラー 0.00331215
ヤB荒木 貴裕 0.00327607
ロB鈴木 大地 0.00327135

前回30位のロメロが、今回は1位です。
対戦結果を見てみると、投手で1位のマシソンから本塁打を打っているのが
大きく効いているような感じがあります。

ちなみに我らが楽天イーグルスからは、
前回は19位に三好匠がいるだけでしたが、
今回は茂木、聖澤、ペゲーロ、ウィーラーといった
今年の楽天を支えている選手がランクインしています。

しかしまあ今回のこの「強さ」が一体何を表すのかは言葉にはできず、
前回のように、次の打席での出塁率の計算などにも使えなそうです。
考えてみれば「ロメロとマシソンが1回戦って本塁打を打った」という事実から
これだけ大きく変わってしまうわけです。

・・・なんか意味があるんでしょうか。